「先生!磯山先生!」
俺は職員室に駆け込むやいなや磯山を呼んだ。
「どうした圭一、血相を変えて。」
「花蓮の家っていつくらいから行ってないんだ!?」
俺は言葉遣いを捨てて焦りながら質問する。
「ん、ああ、去年の途中はしばしば行ってたんだが、向こうはうんともすんとも言わず途中からプリント配布を学級委員がさぼりだして…。」
「いつから!?」
磯山は少し俺の態度にうろたえている。
「おそらく今年は一度も…。」
ダン!!
「ちょっと午後の授業遅れます!!」
俺は急いで花蓮の寮へ走っていく。
昨日からイヤな予感がしていた。
まさか、花蓮って子は…、もう。
昨日の寒気や気配、あれは生きてる人間のモノではないと、俺の直感がとらえていた。
もし予感が当たったら一大事なことだ!
死体を見る覚悟と勇気を詰め込む隙もなく、俺は寮へついた。
「はあ、はあ、はあ、ちくしょう…。」
俺は彼女の部屋がある二階へ疲れた身体を運ぶ。
ピンポーン…。
「花蓮!かれん!!」

