ピンポーン… インターホンを押したそのとき、俺は寒気にも似た何かイヤな予感を感じた。 恐らくこの扉の奥からだろう。 こちらにその気配が近づいて来るのが分かる。 すぐさま俺はポストに書類を入れて逃げるように立ち去った。 過ぎ去る後ろの扉が開く音が聞こえたが、その恐ろしさゆえ振り返らず逃げるように走った。 その気配は幽霊にも似たようなものだった。 幽霊なんて信じる方でもないし、見たこともないけど、何となくそんな気配がしたんだ。