「私が、そっちにいく…。」
そう言ったのは花蓮だった。
「おい!花蓮、お前ここまできて…。」
「いい。それに圭一間違ってた。しおりはずっと圭一の味方だった。」
え…??
「しおりはずっと圭一のこと心配してた。」
そうだったのか、
「だからそのスイッチは絶対おしてはいけない。」
「か、花蓮!」
花蓮は俺の後ろからスッと前にでる。
「ありがとう。圭一が私を助けてくれたように、今私も君たちを助けるから。」
花蓮!!
紀之はケラケラと笑っている。
「やっぱりお前は今までで一番いい女だよ花蓮…。」
「あれえ?失礼じゃないー?紀之ー。」
カーテンの隙間からなんと美緒が現れた。
「一番はお前って、あんたの口癖?」
「うるせえよ雌豚が。お前はただの奴隷だろ?」
「あはっ!そういうとこすてきー。」
「それに比べて花蓮はいい女だ。いつまで立っても抵抗し続ける純真を忘れない。人格が崩壊した今でもな。」
お、鬼だ…。こいつは人間じゃねえ。
そのときだった。
「こ、こないでえ!!花蓮さあん!!」
感電から正気に戻ったしおりが言う。
「圭一くん、スイッチ押してください。この悪魔と私を消してください。」
しおりは泣きながら言う。
「私は、最低でした。花蓮さんが圭一くんのことを好きと言うことも知っていたのに…。」
え…!
ピタッと花蓮は止まった。
「私、知ってたんです。花蓮さんちに泊まっていたことも。しかも花蓮さんと圭一君が話しているところに割り入ったのも全部故意にやったものなんです。」
なにいってるんだ?しおり。
「ずっと、圭一君の事が好きだった…。」
!!!!!
しおり…、そういうことだったのか…。だからお前わざと変な動きで俺と花蓮を。
「私も悪魔です!!圭一君、あなたと花蓮さん二人幸せに生きてください!!」
ゲラゲラと笑う真の悪魔。
「あっはっはっは!!なんだそれ!まあ俺はどっちでもいいけどな!さあ!来るのか!!花蓮!!来るなら10秒以内にこい!!さもないと、このスイッチで、俺がこいつを殺してやる!!便利なもんだよLSL!俺みたいな天才が使えば、ポイントが低くてもいくらでも利用できる!!!」
そして、紀之のカウントダウンが始まった。
花蓮はゆっくり歩み始める。
俺はすぐさま花蓮を取り押さえた。
「け、圭一!!?」
花蓮は驚いて振り返る。
「ほう、そうか、しおりを見捨てるのか!?なーな…、ろーく…、」
もう、いいだろう…。

