その笑顔を見た瞬間、
静かに流れ出す涙。


「…麗の居るべきところは、

 ここじゃないんだよ…っ」


そう言って、
凪も一緒になって泣き始める。


「…僕、
 本当はずっと前から知ってたんだ。

 麗が、…海龍だってこと。



 だけど、
 お父さんのことは知らなかった。

 …何も、言えなかった。
 ごめんねすら…っ」