-駿side-




「…久しぶりだね…」



目の前に立っているのは
本当に麗なのか。

そう疑いたくなるほど
麗は変わっていた。


胸まであった髪は
ばっさりと切られ、

真っ白な服に
包まれる麗は
最後に会った日に比べて

少しだけ痩せていた。


そして、

左手の小指に
白く塗られたマニキュアが

何よりも俺の心を痛めつけた。