21:00



時間になった瞬間、
和やかだった空気が張り詰める。



そんな緊張を解くように、



「麗が特訓してくれたんだもん、
 絶対大丈夫!」


いつものように
凪が笑顔を見せる。




「…大丈夫。

 俺たちは頑張ってきた」


それに続く伊織。





そして、



「…今まで本当にありがとう。


 みんなには
 守りたいものがあるから。

 だから大丈夫」


あたしも笑顔を作る。





その言葉を合図に、

あたしは闇天狗倉庫の扉を
ゆっくりと開いた。