「いよいよ明日は、
 闇天狗に乗りこむ日っすね!」



ひとりの下っ端の言葉に
あたしのドキドキはさらに高まる。



そう、

明日は崎沢との約束の日。



闇天狗を潰す日だ。






「麗、緊張してるの?

 大丈夫だよ~、
 あんだけ特訓したんだもん!」



凪があたしの隣に座ると
笑顔でそう言うから、



「ありがとう、頑張ろうね」


少しだけ安心する。





…大丈夫、凪の言う通りだ。
 今日までいっぱい特訓してきた。