そんな麗の言葉に、



「ッ、…うっせえ!

 女がしゃしゃんな!」



倒れている
ひとりの男がそう叫ぶ。



その男に続いて、



「そうだ、そうだ!」


「女に指図されたくねんだよ!」



下っ端たちが立ち上がる。






すると、



「…その女に負けたのって、

 誰だよ…。



 …文句あるなら

 あたしに勝ってから言いな」



麗は真顔のまま、




「あたしが総長になること、
 納得できないなら

 やめればいい。




 自分の弱さに気付けない、

 
 道具に頼ることしか出来ない、

 



 そんな弱い人要らない」



だけど
少しだけ悲しそうな顔をして
そう言った。





-伊織side end-