---… 目的の場所に着いてから30分。 あたしは未だ、 倉庫の扉に手をかけられずにいた。 白を基調とした外観は どこから見ても倉庫ではなく、 お屋敷のようで。 こんな倉庫に居る白龍は、 もしかしたら みんなお坊ちゃまなのかもしれない。 そんな馬鹿げたことを考えないと 今にも心臓が握りつぶされそうで。 … こんなに緊張したのは いつ振りだろうと、 ふと考えてみる。 だけど その答えは結局出ないまま、 「…行くか…、」 あたしは覚悟を決めて、 扉に手をかけた。