そっと、触れてみると 「…え…、」 なぜか溢れる血。 …っ!? 「黒龍のピアスなんて、 いつまで着けてるつもりですか?」 笑顔に戻った崎沢の手には お父さんの形見のピアス。 「…っ、それは…っ!」 そのピアスだけは 誰にも渡したくなくて あたしは手を伸ばす。 …が、 「闇天狗を潰してください」 …え? 崎沢は交換条件です、と そう付け足す。