外へ出ると 蛍はもうバイクに乗っていた。 「お待たせ」 そう言うとこちらに気付き、 少し驚いた表情を見せる。 だけど、 目を見開いたのは一瞬で すぐに、 後ろに乗って、と 後部席をポンと叩く。 「ありがとう」 ヘルメットを被り、 蛍にしっかり抱き着くと バイクは動き出した。