「なら…! 俺も一緒に行く」 伊織の言葉に、 「”僕が行く”」 さっきまで真剣な表情で 話を聞いていた蛍が、 そっと白い紙に文字を書き出す。 「”僕なら白龍に入ったばかりだから 闇天狗にも怪しまれないと思う”」 「でも、それなら麗は…!?」 「男装する」 凪の質問にすぐに答える。 「…正直、 闇天狗にも黒龍にも 白龍だってことは知られたくない。 今回は、 蛍にお願いしようと思う」 あたしがそう言うと、 ふたりはもう何も言わない。