暑さで持ってきたお茶はすぐになくなった。 紗南もどっかいっちゃったしひとりで自販機に向かう 「、あの」 声に振り返るとさっきすれ違った1年生がいた。 「佐月瑠夏さん、ですよね」 なんであたしのなまえ…? あたしは紗南みたいに目立つタイプじゃないのに… 首を傾げて1年生くんを見つめる 「相模さんと、付き合ってるんすか」 まっすぐあたしを見つめる色素の薄い瞳 「…あたしが? 相模と? 付き合ってないよ」 「! そ、すか! 急にスンマセン!」 そう言って去って行った。 …なんだったんだろう