いらいらして拓真くんにまで冷たく当たってしまう
「千紘も照れ屋だからああ言ってるだけでさっちゃんのこと心配してるんだよ」
「そんなわけ。」
彼の目を見ないままそういう
「伝わりにくいけどあいつがいいやつなのはさっちゃんもわかってるっしょ?
それに悠太中間悪かったから今日は補習だし、送ってもらいなよ」
「ね?」
あたしの目をまっすぐ捉えてそう言う彼にあたしはこれ以上反抗できなかった
「佐月」
席へ戻るといつもより少し怖い無表情の相模
「、わかった、帰ろ」
紗南たちは先に帰ったからずっとふたりきりだ。
気まずい。
ガタンゴトン、ガタンゴトン…
揺れる車内。一つ空いた席に座らされた
座ったままあたしの前に立つ相模を見上げた
なんで、こんなことするんだろう。
相模は少しでもあたしに好意を寄せてくれてるんだろうか。
ってなに考えてるんだあたし気持ち悪い。
「…なに」
相変わらず無表情であたしを見下ろした
「別にあたしもう元気だしさ、
こんなやつと一緒に居たくないんでしょ
めんどくさいんでしょ
だから変に責任感持って無理して送ってくんなくていい。」
「だから「迷惑、かけるって言ったじゃん。心配もしてもらえないんだもんね」
彼の続ける言葉が怖くて遮った。
体が弱ると心もネガティブになって困る
やばい、泣きそう…
あたしいまめちゃくちゃめんどくさい女だ

