「おはよう」 月曜日。 登校して、自分の席に座り、鞄の中から筆記用具やノートを取り出している時に声をかけられた。 「おはよう。 圭太」 私はそれに笑顔で応える。 「おはよう。 桃子。圭太」 そこに満面の笑顔で現れた静。 「おはよう」 「おはよう。静…」 すごく…嬉しそうだな……。 「まだ…なのか?」 圭太が小声で私に聞いてくる。 「うん…まだ……」 私は小声で返答する。