鳴っちゃった…。
「新井先輩…。もしかして昼食まだ…」
「桃子!!」
「静……」
どうしよう…。会わないように言われたのに…。
「教室に居なかったから、探したよ。
何でここに居るのよ」
「何でって…」
「早く教室に戻ろう。昼食を食べる時間が無くなるよ」
「えっ?」
「鮭とツナマヨのおにぎりを2つと、レモンティーを買っといたの。ほら、行くよ」
静が私の右腕をつかんで、引っ張る。
「えっ…。あっ…」
土屋正男を見る。
「僕もこれで失礼します」
土屋正男が頭を下げる。
「ちょっ…」
待っ…。
「行こう」
私は静につかまれた右腕を強く引っ張られ、歩かされる。
土屋くん!
後ろを振り向くと、土屋くんの背中が。
待って…。
だんだん…。
土屋くん…。
だんだん……。
待って!!
小さくなって…。
土屋くん!!
見えなく…なっちゃった…。
ズキン。



