俺はあまり来てほしくなかった。誕生日だからといって、俺はロビンさんのときのような宣伝もしていない。

集客力を求める、ホストにはふがいないとしか、言いようがなかった。

しかし愛は頑固な面がある。しかたなく俺は「了解」とだけ言った。

愛は「頑張ってね」というと、自分の店のほうへ向かって行った。

俺は吐息を一つはいた。気が重いからだった。

あしどりの重いまま、俺は店に着いた。

店内は活気があるとは言えなかった。店の核である二人が抜け、緊張感もやる気もなくなっていた。

指導者のなくした俺達はどうしたらいいのかわからなかったから。