ホストの憂鬱

愛ちゃんの寝姿はTシャツ一枚に下はタンパンだけだった。

Tシャツの下に何もきていない。

戸惑いと、混乱の頭を俺は整理し、記憶のかすかな糸をたどろうと努力したが駄目だった。

たどりついた糸の先は記憶ではなく、頭痛だった。二日酔いと言う頭痛。

俺は頭に手をあて、頭痛を押さえようとした。

その時、「おはよ」と、愛ちゃんが目をさましたのだった。

間近で見た愛ちゃんに俺は心を奪われて、何も考えることができず、ただただ見つめ続けていた。