ホストの憂鬱

俺にとっては、はじめてのアフターだった。

二人で流れ川を手を繋ぎ歩いている。

その事は幸せなのだけれど、この時間にどこにいけばいいのか、迷っていた。

開いてるお店は牛丼屋にラーメン、それと屋台村ぐらいだった。

どれをとっても、オシャレとは掛け離れている。

そんな事を考えている時に声をかけられたのだった。

「おお、もう閉めたの?」

そう声をかけたのは、挨拶回りで回ったトラッシュのマスターだった。

「はい、閉めました」

「アフター?どこにいくの?」

「まだ決まってません」

「なら、うちで飲んでいきなよ」

俺は愛ちゃんのほうをむき「どうする?」と聞いてみた。

愛ちゃんのこたえはいいよと、いうことで、俺達はトラッシュに行く事にした。

他のお店の雰囲気も知りたい事もあり、なにより、愛ちゃんと飲みたいという気持ちもあったから。