僕のとなりで。

しばらく、お互い言葉を発することなく時間が流れた。

『あのさ…。』

やっと声を出した僕。

サヤカが僕を見る。

『一緒に住まない?ここは、俺の家じゃないから、ここ出て。ボロアパートでも借りて。』

止まっていたサヤカの涙が流れ出す。

『いいの?あたしで。』

サヤカが言ってる意味が分からない。

『何が?俺、サヤカだから一緒に住みたいって思ったんだけど。サヤカじゃなきゃ、ソッコー別れること考えるよ。』

僕の言葉に笑顔を見せる。

『ありがとう。あたしも、リョウくんと、ずっと一緒にいたい。』

照れた僕は、下を向いて赤くなった顔を隠した。

『つぅか、素直すぎでしょ…。でも、まぁ、一緒にいてよ。』

聞こえるか聞こえないかぐらいの声で答える。

『一緒にいさせて。』

サヤカには、しっかり聞こえたみたいで、返事が返ってきた。

僕は、ますます顔が熱くなった。

『ありがとう。』

サヤカが、また僕に礼を言う。



この時、サヤカと僕の気持ちが、更に深い所でつながった気がした。



辛い話を聞いたはずなのに、なぜか幸せだった。