僕のとなりで。

『うん、まあ、ちょっと合わなくてねぇ。』

ユウが複雑そうな顔をする。

『今の所で、頑張れればいいよ。』

僕が言う。

『なんか、リョウスケ変わった?』

チトセが聞く。

『お前、俺のことなんだと思ってんの?』

僕が聞くと、チトセが笑いながら

『冷酷人間(笑)』

それを聞いて、僕がチトセに背中を向ける。

『冗談だって!なんか、リョウスケって聞き手に回ってた気がするから、意外だっただけ。でも、イイと思うよ!なんか、会話になってて(笑)』

背中を向けてたけど、実はチトセの言葉が、嬉しかった。

『うん、リョウスケが言いたいこと言うのって、カズヤにだけだと思ってたから、俺も、前の仕事でゴタゴタした時、色々聞いて、ちょっとビックリしたんだよね~。』

ユウが言う。

『え!何?色々って?!』

チトセが食いついた。

『それは言えない(笑)』

ユウが笑って答える。

余計に気になる言い方だった。

『もういいじゃん。』

僕は、チトセが、これ以上聞いてこないように、話を終わらせた。

でも、こういう時は、サヤカがフォローしてくれる気がしていたから、何も言わないのが気になって、チラッと見た。

笑っているけど、何か違った…。