僕のとなりで。

サヤカを家まで送ろうと、道を聞く。

『ドコに向かえばいい?』

サヤカは黙り、間をおいて答える。

『ねぇ!ご飯食べてかない?あたしおごるし!ね?』

サヤカに笑顔で言われると、なんとなく断れない。

…というより、実はヒマだし、サヤカと2人で話してみたかった。

『いいよ。どこ行く?』

サヤカが考えてから、

『ラーメン好き?嫌いじゃなかったら、つけ麺が美味しいとこ知ってるから、そこ行かない?』

ラーメン…なんとなく以外だった。

『ラーメンは普通に好きだから、そこでいいよ。ナビして。』

サヤカのナビで、僕達はラーメン屋に向かった。