僕のとなりで。

『ユウとアサミちゃんはまだなの?』

カズヤが急に話題を変える。


…なんか、わざとっぽい。


『オレしだい(笑)』

ユウが答える。

『仕事続かないんだよねぇ~。』

ちょっと嫌味っぽくアサミが言う。

『いや…だって、マジでオレだけ浮いてるカンジすんだもん。イジメだよ…あれは。』

すねたように答えるユウ。

『本気で考えてんなら、頑張れるよ。で、チトセは?』


…たぶん、次は僕たちについて聞かれる。内心ドキドキだった。

『あたしは付き合い始めたばっかだし、ユウの友達だし、若いしってカンジ(笑)?』

チトセらしい返事だった。

『まあ、ゆっくりでいいんじゃない(笑)チトセは特にね。』

いよいよ僕たちか…。

と思ったら。

『そういえば、クラス会のハガキ来た?』



あれ?

話題が変わった?

『あぁ!来た来た!高校のやつ!』

ユウがくいつく。

『ちょ…ちょっと待った!』

さえぎるように言葉をはさむ。

静かになった皆が僕を見る。

『いや…やっぱいいや。』

このての話は、恥ずかしくて言えなくなる。

情けない…。

横目でサヤカを見ると、ちょっと困ったように笑ってた。