「本当だー! どっちもお餅だねっ! 
考えたことなかった! 面白~い!」

おばぁちゃん冴えてる! っと親指を立ててグーサインを出すきなこちゃんは本当に人懐っこい。
人懐っこいのは良いんだけど……。

「そろそろ行こっか?」

止めないと延々と立ち話を続けそうなきなこちゃんを促した。

おばあさんも掃除中みたいだし、お腹も空いてきた。そろそろ部屋に戻らないと。

「あっそうだねっ!
おばぁちゃん! 話せてよかった!」

さくっと切り替えたきなこちゃんは、先に階段を上がる私の後ろをついてきた。

「お邪魔しまぁす。
……わっ! 可愛いお部屋っ!
さくらちゃんっぽいっ」

部屋を一通り見渡したきなこちゃんは、キラキラとした瞳で私を見つめた。

「私っぼいがわからないけど、可愛いって言って貰えて嬉しい! ありがとうっ」