その後布団に入ってからも、秋中さんのことが片時も頭から離れなかった。

秋中さんの顔を思い浮かべただけで、胸がドキドキして頬が熱くなってしまう。
出会って数秒で恋に落ちちゃうなんて、もしかしてこれが一目惚れ?

一目ぼれなんて有り得ないって今まで思ってたけど……。
そっかぁ、これが一目惚れかぁ……。

っていうかどうしよ、早速素敵な人と出会っちゃった!

アパートの人たちも素敵だし、秋中さんとも出会えたし!

私の新生活、順風満帆じゃない?

これで、学校生活や友達作りも上手くいって……。
あと恋愛っ!

秋中さん、私を好きになってくれるかな……?

秋中さんと恋愛までできたら完璧!

ふふ、と頬を緩ませながら、私は一人布団の中でじたばたした。