お向かいさんに恋をして

「こんばんは~秋中さん!
そうそう、さくらちゃんと遊んでたんですよ~。

ちょっとじゃれてたらドア飛び越えちゃって。
さくらちゃんがぶつかっちゃってごめんなさい?」

って、どんな言い訳?!
留奈さんって……。

こんな言い訳通じるはずが……!

「ははは、二人とも結構お転婆なんだね。
そっかぁ、部屋じゃあ収まらないほどじゃれてたのかぁ」

……うわぁ、納得しちゃった。
前からちょっと天然さんかなって思ってたけど、どうやら想像以上らしい。

「そうなんですよ~。
まぁでもじゃれるよりも恋バナが多いですかね?」

「ちょっ、る、留奈さんっ!」

慌てる私をよそに、二人はほのぼのとおしゃべりを続けている。