「いえいえ! 和食大好きなので、嬉しいです!
実家が基本和食なので、落ち着きます!

お花見の席も、こんなに沢山のお料理も、ありがとうございます!」

そう伝えると、おばあさんは嬉しそうに笑った。

「よかった。さくらちゃん、たぁんと召し上がれ!

二人も遠慮せず……。
ああ、留奈ちゃんに遠慮はないかぁ」

「おばぁちゃん、ひっどーい!
ま、その通りだけど!
もう食べちゃってたし!」

わいわいと、4人で暫くお花見会を楽しんだ。

時計の針が9時を刺したので、お開きにすることにした。
後片付けを手伝って、おいとまする直前の玄関。

「みんな、また遊びにおいでね。
このばあさんとたまには時間を過ごしておくれ」

と、凄く優しい笑顔を向けられた。

「わかってるわよ、おばぁちゃんったら淋しがりなんだから!」

留奈さんは笑って返事をした。
私と秋中さんも、お礼を言って会釈をした。