「ふふっ……、

なにもしてないのに撃沈しちゃった……。勝手に失恋とか、笑っちゃうよね……」

「さくらちゃん……」

学校を出て、二人に支えられるようにやってきたのは目についた公園。
私を真ん中に、三人並んでベンチに腰をおろした。

「やっぱり早めに諦めとけば良かったんだ……。
そもそも私なんかが、恋をする資格なんてなかったんだよ……。

あんなに素敵な人なんだもの。お相手がいるに決まってるよね。
女性が放っておくわけないよね。
秋中さんモテるみたいだし……。

バカだなぁ、私……」

ぼそぼそと俯いてネガティブな言葉ばかりを垂れ流す私を、二人はどんな気持ちで見守ってくれてるんだろう……?

ペットボトルを握る手にぎゅっと力がこもる。