お向かいさんに恋をして

……二人が慌てた理由が分かってしまった。今の私にはきつ過ぎる……。

「二人とも、さっきから気を遣わせっぱなしでごめんね……」

優しいんだから、もうっ! ありがとうね! と、今出来る精一杯の笑顔でお礼を言った。

目線の先には、秋中さんと女性の姿があった。

あんな秋中さんの笑顔、見たことない……!
心から、優しさと大切さが滲み出ている。一瞬見ただけで分かってしまうほどだ。お相手がいかに大切かって……。

秋中さんと並んで歩き、笑顔を向けられている綺麗な女性。彼女もキラキラとした笑顔を秋中さんに向けている。

女性が、秋中さんの腕に自分の腕を絡めた。

「こんなところで腕を組むのは恥ずかしいよ、ゆかり」

思わず肩がぴくりと震えた。