お向かいさんに恋をして

投票を終えた私達は、結果発表を待つ間、再度文化祭を楽しむ事にして外に出た。

きなこちゃんは鞄にしまっていた無料券を取り出して、何から使おうか皆に相談し始めた。

「あ、安達。タピオカ無料券あるけど……さすがにもういいよね?」

「えっ! ラッキー!きなこ、くれっ!」

「……拓大君、また飲むの? お腹壊すよ? 五木さんも、勧めちゃダメだって」

「あははっ! 日野ったら、安達君の親みたいっ!」

「親って……。
せめてお兄さん、だろう?」

すっかり打ち解けて楽しそうな皆を微笑ましく見つめている時、私はふと気が付いてしまった。

留奈さんはともかくとして、私達はそれぞれ別に来ていて偶然集まって今、行動を共にしてるわけだけど……。