お向かいさんに恋をして

「わたしはいいよ、前から知り合いだし。
でもいきなりさくらちゃんを呼び捨てなんて。

拓夜くんあなた、毎回出会ったその日から女の子に馴れ馴れしい感じ?」

きなこちゃんがじとりと彼を睨み付けた。

「きなこは口うるさいなぁ~。ほれ黙れ」

弟くんはつまようじに刺したたこ焼きを一つ、きなこちゃんの口に放り込んだ。

「あっふっ……!
は、はふやくん、はにひゅるのよ……っ!」

きなこちゃんは口を両手で押さえてもごもごしている。

「拓夜お前なぁ~。
さくらを呼び捨てにするのは俺だけの特権でっ……」

「兄貴もほれ」

「ちょっ……」

あ、熱そう……!

安達君もの口にもたこ焼きを放り込まれた。
やっぱり熱かったのか、彼は慌てて持っていたタピオカドリンクを口にした。

その組み合わせ、絶対合わない……。