ちいside

「はあー、やっと1人になれた」

そう思った私は、天ノ川学園にかよっている。

高校2年生の東堂ちい17才。

クラスではうるさい奴ばっか。
すごいあきれる。

絡むのめんどくさいし…。

だから、地味な格好をしてるんだ。

2本しばりに地味なめがねに膝上
5cmのスカート。

こう見えても心友はいるよ?
斉藤ゆか。
同じクラスで、私の事情を知っている。

私達は幼馴染だし何でもしってるんだ。


私のお父さんは東堂組の組長。

全国では誰もが知ってる組なわけで…

そのことは、学校の皆が知ってるけど

信じてもらえないんだ。

なぜかって?
それは私が地味だから!

普通は組といえばハデなイメージが
皆にはあるらしい。

まぁー別にいいんだけどね。

さっきも言ったとおり友達と絡むの
めんどうだしね。


私が今いる場所は、天ノ川学園の屋上。

唯一自分がおちつけて1人になれる
場所なんだ。

いつもは空いてないけど鍵をパクったから屋上は自分のもの。

「にしても本当この格好だるいな…」

どうせ誰もこないから
とっても大丈夫かな?

私は地味なめがねと2本しばりをとった

「んー‼︎やっぱ楽だー‼︎」

これが本当の私なんだ。

でも私は気づいてなかったんだ。

そーっと屋上の扉からある人が

のぞいていたのを…。