ピピピピッピピピピッ


「柚葉ー!朝よー、起きなさーい!」










ん、まだ眠い。



下からはお母さんの声、枕元からは目覚まし時計の音。





カチッ







もー、今何時…?













「っえぇ!?」





バタバタッ


びっくりしてベッドから落ちてしまった。











「もー、お母さんなんで早く起こしてくれないの!」



「何度も起こしたわよ、柚葉全然起きないんだもの。」





うーっ、そうだけどさー。











って、早く準備しなきゃ!









「あら、朝ごはんは?」







「食べてる時間ないからいらない!」








「あらそう?じゃお母さん食べるわよー」











お母さんごめん、遅刻しそうなの。











「はぁ、行ってきまーす!」







「気をつけていくのよー」













急げー!
遅刻するー!









自転車を全速力で漕ぐ。







「これ以上遅刻は出来ないーっ!」