そして王は…核心に迫った。
まるで覚悟を決めているかのような…いや、全てを悟っているような面持ちで口を開く。
彼が王の顔になったその一瞬を私は見逃しはしなかった。
「先の一件で、我が国、デヴァーデンを滅ぼしに来たのですね。」
何もかも、見透かされていた。
我が主の逆鱗に触れたらどうなるかも知っていた。
私が来ることも予想して、憲兵のフリをして待っていただなんて。
たかだか小国の王と侮っていたこちらが馬鹿だった。
――しかし。
ならば何故、あえて自らの国を危機に立たせるような失言をしたのだ。
思わず、王を見た。
すると王は静かに口角を上げ、その通りだと言わんばかりに小さく頷いた。
まさかこの男、全てを分かっていて、わざとやったというのか…!

