仲良くなってからも、また吠えられるのではないかと怯えながら帰っていました。


でもそんな事はもうありませんでした。

お気に入りのワンピースを見せて


「どう?可愛い?このお花可愛いでしょー?」

分かるわけもないのに、語りかけていた。

ジョンがこっちを不思議そうに見つめていた。

でもそっぽを向いてしまうと


「こっち向いて!おーい!ジョン?」

とひたすら声をかけた。


私はいつまでも飽きないでそばにいることもあった。


けれど日が暮れると

「じゃあまた明日ね!ジョン!」

と言って帰ったのだった。