最初はもちろん、仲良くありませんでした。
小屋の前を通るたび吠えられるし、睨まれるし・・・。
全然可愛くないと思っていました。
しかし、何度か勇気を出して小屋の前を通ってみました。
仲良くなれるんじゃないかなと思って、耳をふさいで怯えながら、頑張りました。
すると、もうジョンは吠えなくなりました。
こちらを見る目も、以前とは違い、もう見慣れていて通っていいですよ。
と、言っているような目でした。
私はとても嬉しかったです。
「ママ!あのね、ジョンが吠えなくなった!」
と、母にしつこく報告しました。
「ねぇ、私に吠えなくなったよ!すごいでしょ?ね?」
兄にも興奮しながらこれまたしつこく自慢しました。
ですが、私以外の家族はそれ程までに興味を示しませんでした。
当時の私はそんな事疑問にすら感じていませんでした。
私の頭の中は、心を許した(?)ジョンでいっぱいでした。