目を覚ますと自分の部屋だった。



「お嬢様、大丈夫でごさいますか?」

金山が薬と水を持って、あたしの部屋に入ってきた所だった。


「お嬢様…昨晩すごい熱で樹様がおんぶなさって連れてきてくださったんですよ?」


あっ。そうだったんだ。


ボード…どこにあるっけ。


「どうぞっ。」


金山が近くにあったボードをあたしに渡した。

少し金山に教えてもらった手話でありがとうと伝えた。