「萌心、寝坊でもしたの?」 あたしは首を縦に何回も振る。 「それはそれは、家が近くてよかったね」 ほんとにそれだよ。 よかったよかった。 あ、この子はあたしの小学校からの友達の向井七海。 ほんとにいい子であたしのこと一番理解してくれてる。