「萌心!」


さっき、急に萌心が眠ってしまって、椅子から落ちそうになった時。


俺は右腕を伸ばして、萌心の身体を支えようとした。


間に合ってたんだけど、萌心を支えることが出来なかった。


萌心の身体に耐えきれなかった。


なっさけねえな。




あの日、倒れてからずっと見てた夢。



そして、今も眠ると2日に一回ぐらいで現れる夢。




萌心が俺から離れていく夢を見る。