声で君に伝えたい。

少しすると救急車が来て、樹くんとお父さん、お母さんを乗せて病院へ向かった。


「お嬢様、みなさんお乗り下さい。」


長い車に乗って来たから、10人ぐらいは乗れるんじゃないかな？


あたしの車で病院へ向かう。



うっ…気持ち悪い。


横にあったビニール袋に吐く。


「萌心？大丈夫？」

七海があたしの背中を摩ってくれる。


家を出る前に少しおかゆ食べてみたんだけど、ダメだったみたい。



樹くんも頑張ってるんだ。



あたしも頑張らないと。