〜萌心side〜


「お嬢様、まだお身体が……。」


「行きたい、お願いします。」とボードに精一杯気持ちを込めて書いた。


「分かりました。無理はダメですよ。」


と言って金山は車の鍵を取って外にでた。


あの日、七海が来て教えてくれた。

学校では樹くんが二江川くんを迎えに言ったって大騒ぎだったらしたい。



今から、樹くんが帰ってくるバスの停留所まで向かうつもり。