「凛花、ごめんね…ごめんね…」
謝らないで…ママ……。
1時間前ーーー。
「いたっ。やめてよ!いやだよ!」
「パパの言うことが聞けないのか?
大丈夫だ、何も怖くない。こっちにおいで…。」
「来ないで…来ないで…」
ダンッ!ドンッ!ガタッ………。
バタン………。
えっ??うそ…。
そして…、1時間後。
「お母さんの知り合いのお家に行って。もう、頼んであるから…。」
「…でも。」
「いいから!ね?お願い…。」
「…うん。わかった。」
ガタガタ…ガタガタ…
そんなこんなで、
私は母の知り合いの家にお世話になることになった。
ガタン、「ここでいいですかね?」
「はい、ありがとうございました。」
私はタクシーのおじさんにお礼を言って
車を降りた。
(ここか…。立派な家だなぁ。)
ピンポーン
「はい、どちら様ですか?」
「今日からお世話になります。泉凛花です。」
「お待ちしておりました。どうぞお入り下さい。」
こうして私の新しい生活が始まった…。