進級する直前にまたいじめが再発した。
主導者は、やはり雫だった。

今度は、めんどくさかったから加担しな
かった。
すると、美佳子からターゲットが私になった。
いじめられるのがこれほど辛いものとは思っていなかった。
毎日一人で帰り、親に「いじめられてるの?」と聞かれては必死に嘘をついた。

委員会で帰りが遅くなった。
グラブがあった。
友達が忘れ物をしたから取りに帰った。
など…。

机に手紙が入れられたときは胸が張り裂けそうだった。
当番は全て私がした。
前友達だった子を指差すといやというほどてを叩かれた。
毎日ただ生きてるだけだった。

やっと美佳子の気持ちが分かった。