放課後がやってきた。
クラスの女子グループとクラスで中心の男子何人かがやってきた。
車の通りの良いところでは、まだ皆仲が良かった。
車の通りの悪いところに入った瞬間だった。

隼人という男子の一人が美佳子を蹴り飛ばした。
転がる美佳子。
何人かが美佳子を傘で叩く。
やめてよ!と叫ぶ美佳子。
女子達はそれを冷笑している。

美佳子を殴る男子に向かって雫が「はーい、辞め~。次は美佳子のランドセルに石をつめま~す♪」
歓声があがった。
美佳子のランドセルを引っ張り、雫を中心とする何人かが石をいれ始めた。
突っ立っている私を雫が睨む。
このままじゃ、嫌われる。

私は拳一杯に石をもって、ランドセルではなく美佳子にぶん投げた。
歓声と鳴き声が大きくなった。
雫が私にニッコリとした。
私は認めてもらえたような気がして、沢山沢山投げた。

その度に認めてもらえたような気がした。
恐ろしいことに、罪悪感は微塵も感じていなかった。