美佳子は見た目は人違うが中身は本当に優しい子だった。
だが少し、いや大い他とにずれていた。

例えは筆箱は小学校一年生が使うようなキャラクターもの。
服装は酷いときにはタイツの上に何も履かずにTシャツを着てきた。
どんなたのみもすぐ受け入れた。
大声で好きな人を叫んでと呼べばそうした。
とにかく変わり者だったのである。

ある日一緒に遊んでいると、美佳子が転んだ。そんなに酷い転び方ではないのに、美佳子は大声でなく。
擦り傷も何もない。
呆れて私たちのグループのリーダー格の雫という女の子が「早く立ち上がってよ!」と言った。
美佳子は渋々立ち上がり上目使いで「ごめんねぇ~?」と言った。
この頃からである。

美佳子に黒い影が忍び寄る気配を感じたのは。