あなたの記憶をください

そう言うと夏蓮は、俺にカッターを差しだしてきた

「な、なんだよ、お、お前まさか」
「そうよ、まさかのまさか、ゆう、私を殺して...... 」
「は?何いってんだよ、お前そんな俺がそんなことできるわけねえだろ、好きなやつにそんな...... 出来るわけねぇよ」

そう俺が言うと、夏蓮は俺の髪の毛をさわりだした

「ゆう、私辛いんだよ、このまま死ぬのなんていや!だったら死んで楽になりたい!!、ねぇ、ゆうお願い私を楽にして!!」

泣きながら夏蓮はそう言った

「俺がお前を殺したことでお前は楽になれるのか?」
「なれるよ。お願い...... 」

そう言った夏蓮は差し出していたカッターを俺の手に持っていった