あなたの記憶をください

そう言うと夏蓮はだまってうなずいた
そうすると

「私、小学校でいじめらてたの、それでトイレの水を被せられたり筆箱も隠されたりいろんないじめを受けてきた」

そういうと、夏蓮は俺に手首を見せてきた

「これわかるでしょ?
私は自分の存在が嫌でリストカットしてた
だから意外と傷口が深いのよね
今でも触ると痛いくらい」
「だから、プールはいらねぇのか?」

夏蓮は首を横にふった

「違うよ、そんなことだったらいいけどね」