「沙羅ちゃ〜ん!!」

「やめて。鳥肌が立つから。」


涼が昼休みになると私のクラスに来るのはいつものことで・・・
だから、これはいつもの日常の一つ。


「ひどい、沙羅ちゃん。」

こんなに大好きなのにっと私を見てくる。


「ハイハイ、分かったから。で、何の用?」


とりあえず涼の言葉は、流しておく。


「特に用はないけど・・・沙羅ちゃんに会いたかったからじゃダメ?」


「用がないのになら、わざわざ4Fから3Fまで来ないの!」



涼は1年で4F、私は2年で3Fだから、すぐ教室に来れるんだけど・・・
毎日来なくてもいいと思う。

涼と私は家が隣の幼なじみで、涼の両親は両方とも仕事でいないから、晩ごはんを食べに来るときに会うんだもん。

朝だって一緒に行ってるし・・・。


「わかった。じゃあね沙羅ちゃん。」