「入学式だよー並んでー」



あの人、担任かなー?




ふわふわしてて優しそう




「あの先生かわいーね。担任だったらいーね」



「だねー」



「ねぇ、詩多ちゃん♪」




私に話しかけてきた狼



「なんで名前知ってるんですか?教えた
おぼえありませんけど。」




「うた、きっつー」



「クラスメイトにはなしかけるの普通だろ
名前は座席表見たから」


あ、そう。


「疲れないの?」




「え....?」



「そのキャラ。分かりやすい愛想笑いで」



「▪▪▪▪▪▪」





「本性出しちゃえばいーのに」




「▪▪▪お前ホントにばか」





「へ▪▪▪んっ///」



誰にもバレないようにキスしてきた。


奈々はガン見だけど

てか、こいつキス魔か


そっと唇を離した王子様。


なんで抵抗しなかった、わたし。




「お前…いや何でもない」



「え?」



「春野さーん。並んでー」

「あ、はーい」



▪▪▪って、青柳隣かよ



ま、出席番号同じだからね



「なぁ、詩多」



「いきなり呼び捨てですか?」


「敬語やめて。あと、俺の事仁ってよんで」




「▪▪▪仁はやだ。何の用?」




「▪▪▪本性だせってゆったろ。
だから、おまえには普通の俺でいくから」



「なにそれ」


「そのうちわかるよ、詩多ちゃん」



こいつが1年間一緒のクラスなんて....



いぃーーーーやぁああああああーーーー



「俺は嫌でも関わるけど?」


「え、また口に出てた?」


「ばーか」


何なんだよわたし。