幸せはいつだってそこに

「おはようございます。おぅわっ⁉︎」
翌日純也が会社に出勤すると、ドアを開けた瞬間榛名の強烈タックルに襲われた。
「式場が決まったからカップルを案内しに行くわよ‼︎早く準備しなさいっ!」
榛名は目を輝かせながら純也に言い放った。
ーー上手くやってくれたら…、この前欲しがってた指輪あげるのになぁ〜
純也の頭に梨花が先日言った言葉が浮かんだ。
そんなに指輪がほしいのか。
純也は苦笑まじりに
「はいっ!」
と返事をした。